街なか&美術館アートコラボ大作戦
平成20年スタート。
街なかと二の丸美術館が協力し、店頭に美術館の展覧会紹介板を設置し、お店の話題づくりや顧客サービスとして、美術館の割引券と二の丸茶室の割引券を渡しています。また、回遊性を高めるためにスタンプラリーを行ない、美術館・店舗の双方の集客をアップさせ、アートの街「掛川」の情報発信をしています。
「街全体を嵩上げしよう。そうすればいずれは私たちの店にもお客様が訪れてくださるようになる。風が吹けば桶屋が儲かる」という気持ちの、一風変わった商店街活動から始まった私たちの活動です。とにかく今よりは少しでも街を店を良くして次の世代に渡したいとおかみさんたちは考えました。子育てや介護、家族の食事の心配など家事と店の経営をこなしながらも街の発展のための活動をするとなると、様々な制約があります。その制約のなか、出来ることをしようと活動を展開してきました。
まず、自分たちの活動費は、出来るだけ自分たちで稼ぎ出す努力をしよう。また稼いだお金は、自分たちの親睦や遊興のために使わず、街の発展のために使おうと活動しています。そのおかげで、平成15年の「かけがわ街づくり株式会社」設立時には、持ち株20株の株主になることができました。活動を続けるなか、商店街の活性化を商店主だけが考えるのではなく、市民の皆様にも関心を持っていただき参加していただくことが大切であるとわかりました。私たちは、市民と街のかけ橋にもならねばならないと思うようになり、実行委員会組織の「掛川ひかりのオブジェ展」で10年間縁の下の力持ちをし続けたり、掛川の現代美術研究会と「街なか&美術館 アートコラボ大作戦」を仕掛けてみたりしています。それ以外にも、NPO法人「スローライフ掛川」に法人会員登録し、NPO法人「全国おかみさん会」の会員登録もできるようになりました。
高齢化の進む掛川の中心市街地(市内で高齢化率が山間部の原泉地区に続き第2位)ですが、子どもたちや市民の皆さまが「私たちの故郷の街」と誇りを持ってもらえるよう、素敵な思い出と温かなつながりを作り続けていきたいと思っております。